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2008年05月15日
春本番でぽかぽか陽気の中、やってきました小田急線読売ランド前駅(1)。商店街にうららかな日差しが降りそそぎ、少し眠たげなゆったりとした時間が流れています。
踏切を越えて津久井道を横断。女子大通りへ進み、坂を上っていきます。ビル1階にある駐車場にひゅーんひゅーんと飛び交うツバメ。駅からそう離れていないのに、たぬきマークの標識「動物注意」が立っているのにも目が惹かれます。
寺尾台住宅入口交差点を右折すると、モミジバフウ並木(2)。秋の紅葉が美しく、街路樹として人気が高い木です。枝の先から新しい黄緑色の葉がたくさん出始めていて、すがすがしい眺め。幹の割れ目から顔をのぞかせている若葉たちも初々しいばかりです。
ユリノキ並木に沿って広がる寺尾台緑地(3)。通りと緑地の境には高さ40〜50センチの網が張られています。「サクラの落ち葉が緑地から出ないようにね。秋はユリノキの落ち葉とダブルで、この通り沿いの家の人は掃除がたいへんなんだよ」と通りがかりの男性。「今年はユリノキの枝を剪定してもらったから、ずいぶんいいと思うんだけどね」。なるほど、花や紅葉が美しい並木道を楽しめるのは、近隣の方たちによる多大な努力と協力のおかげなのです。
寺尾台団地と別れを告げる長い下り坂を行き、女子大通りを渡ります。左手に梨園を見ながら階段を上ったところに「JAセレサ川崎 野菜生産者直売所」の幟。販売棚を覗くと、3束のフキと「菅のらぼう保存会々員」と書かれた紙に目がとまります。菅のらぼう菜はおもに多摩区菅で栽培されてきたアブラナ科の伝統野菜。おさんぽ通信 第28回栗平駅〜黒川駅を歩こう!でおみやげに買ったのらぼう菜をおひたしと炒め物にしたら、甘みがあって、とてもおいしかったのを思い出しました。
子どもたちの遊ぶ声がにぎやかな菅馬場公園まで来たとき、わぁ! と声をあげたのはおさんぽ通信 第24回読売ランド前駅〜菅馬場〜菅北浦を歩こう!で訪れたハナミズキ並木(4)。満開のハナミズキとツツジを堪能してから、公園と南菅小学校の間を抜けていきます。ケヤキ並木の歩道にはアジサイ。見ごろは6月中旬くらいかなと考えながら菅仙石3丁目交差点を左折するとイチョウ並木、その先を右折するとサクラ並木。美しい景観が途切れません。
08年4月1日、試験栽培用の果樹園が広がるフルーツパークが野菜と花の育苗温室や畑を増設し、川崎市農業技術支援センター(5)として新たにオープン。農家向けに農業技術の支援をする一方、今までどおり園内を一般開放。果樹園や熱帯果樹温室、多摩川ナシの資料を展示した展望室を自由に見ることができます。
園内を閉園までおさんぽして、さて、どちらへ向かいましょうか。稲田堤駅へは徒歩20分と聞き、サクラ並木、イチョウ並木を逆戻り。星が丘歩道橋のたもとの階段を上って、イロハモミジ並木を行くと西菅小学校。竹林の横の長い階段を下ったら、以前、訪れたことがある薬師堂(6)に着きました。
通りの右側に温室。中をちらりと覗くと植物の苗らしきものがたくさん並んでいます。ここは園芸店なのかなと、左側の垣根の中もちらり。広い敷地一面に苗だらけです。小型トラックに「安藤農園 (8)」の文字。おもいきってピンポーンと訪ねてみます。
日ごろ見過ごしがちなものを散歩しながら発見することに胸おどらせるおさんぽライター。散歩途中で猫と出会うことも大きな喜びとし、著書に「ネコ路地へ行こう」(小学館文庫)がある。