あたみ桜


  •  インド原産の寒桜が熱海に伝わったのは明治4(1871)年。イタリア人の手によってレモンやナツメヤシとともに伝えられ、昭和40(1965)年には「あたみ桜」と命名。昭和52(1977)年、熱海市の樹木として制定された。寒桜の花は、根元の部分が赤く、ひとつひとつの花が大きいため、全体にボリュームがあるのが特徴。全国で最も早く咲く桜で開花時期も長く、1月下旬から2月中旬にかけて見ごろを迎える。

 熱海駅に近い糸川遊歩道では約60本のあたみ桜の開花に合わせて毎年、桜まつりを開催。週末や祝日には、振袖・袴姿に身を包んだ女性剣士による剣舞、大道芸などが披露され、桜茶がふるまわれる。細い川の両側にピンクのトンネルが続くこの時期、風情豊かな情景が心を和ませてくれる。

 このほか、市内中心部にはあたみ桜の名所が点在。なかでも熱海梅園では、同じ時期に開花を迎える梅と沿道の桜が、美しいコラボレーションを見せてくれる。ここを起点に糸川遊歩道、親水公園の渚デッキ、渚小公園と坂を下るようにして散策するのがおすすめだ。海にほど近い熱海の温泉街を薄紅色に彩るあたみ桜。一足早い春の訪れを見つけに、ぶらり出かけてみてはいかがだろう。

  • 第13回あたみ桜 糸川桜まつり
    開催期間 2023年1月7日(土)〜2月5日(日)

    JR熱海駅より徒歩約20分
    糸川遊歩道(静岡県熱海市銀座町・中央町の堺)

    問い合わせ:0557-85-2222(熱海市観光協会)