「60代も半ばをとうに過ぎた私が、ヒマラヤの高地を登れるだろうか…」不安と期待と好奇心を胸にチョモランマを目指した約2週間。高度順応など万全の準備をしながら標高5000mの峠をいくつも越える全行程1000kmのヒマラヤ山岳ドライブツアーの旅行記。
1931年東京生まれ。横浜国立大学建築学科卒。
1997年に会社をリタイア後、チベット、ウィーン、スイス等に撮影旅行をしパソコンで写真の整理、プリント等を楽しんでいる。
山旅 チョモランマへの道一覧
第10回 ヒマラヤ山脈を超え、再びネパールへ
ヒマラヤ山脈を越えて、ニェラムの町で1泊した翌11月6日、国境の町、ザンムーに向かった。標高3,750mのニェラムから、標高2,350mのザンムーまで下るにつれ、荒涼としていた景色が潤いを帯びてきた。……
第9回 チョモランマと8,000m超の峰々のパノラマ
旅も終わりに近づいてきた。降雪による通行止めで、ベースキャンプまで行くことができなくなった私たちは、カツォー・ラを過ぎて本道から少し入った、シェーカルでの宿泊を2泊に延ばすことにした。ホテルとは名ばか……
第8回 あれが、チョモランマ!
チベット高原を走破するという勇壮な旅の計画は、ここまではなかなか順調だった。が、いよいよクライマックスというところへ来て、非常に残念な情報が入った。
第7回 天空の二都市、ギャンツェとシガツェ
海抜約4,000mの地にあるギャンツェ(江孜)は、ラサ(拉薩)、そして次に向かうシガツェ(日喀則)に次いで、チベット第三の町だ。ニャンチュ川沿いに開け、その昔はインドとの交易の中継点だった。中心部の小……
第6回 青く輝く聖湖と迫りくる氷河
この日も空は抜ける青さで晴れ渡り、申し分のないドライブ日和だった。が、いざ走りだすと、走行距離20万袰を超えたランドクルーザーもさることながら、石がゴロゴロしている道なので振動が激しく、お世辞にも快適……
第5回 いよいよランドクルーザーで
ラサでの2日目も、寺や市場を見て回った。圧巻だったのは、旧市街区にあるジョカン寺(大昭寺)だ。7世紀に建てられたチベット仏教の総本山で、チベット以外の各地からも巡礼者が訪れ、全身を地面に投げ出しての「……
第4回 チベットの象徴「ボタラ宮」
真っ青な空。気温は3℃くらいで晩秋の関東より10℃も低かったが、空気が澄んでいて気持ちがよかった。ここ、チベット自治区の区都ラサは、7世紀前半にチベットを統一した吐蕃(とばん)王朝33代のソンツェン・……
第3回 チョモランマをすぐそこに、聖地ラサへ
10月28日、午前9時50分発。ネパールの首都カトマンドゥから、ヒマラヤ山岳ドライブの出発地、チベット自治区の区都、ラサへ飛ぶ。素晴らしい好天気だ。航空機はヒマラヤ連山の南側を飛行。空港からは判別でき……
第2回 世界文化遺産のカトマンドゥ盆地
翌朝6時頃、またペンションの屋上に出た。昇ったばかりの朝日に輝く、ヒマラヤの稜線がひときわ美しかった。最高峰は7,400m以上にも達する、ガネシュ・ヒマールの連山だ。ふと気づくと、向かいの建物の屋上で……
第1回 コバルトの空、白く輝く地平線に
高校時代の友人、H君に、ヒマラヤ山岳ドライブツアーをしないかと誘われたのは7年前、1999年の7月のことだ。彼は以前にも行ったことがあり、今度はチベット側を走るツアーを計画していた。標高約5,000m……