第5回 100日間の据え膳

2008/12/21

世の中の奥様方にとって、毎日の大きな悩みは、「今晩のおかずは何にしようかしら」ではないでしょうか。それがなんと!100日間も開放されるのです。つまり毎日、毎食が「据え膳」なのです。しかも「シェフおまかせのフレンチディナーフルコース」や「日替わり和定食コース」が、レストランの椅子に座れば、 目の前に登場するのです。卓上には、豪華な印刷のメニューが用意されています。その例をあげてみましょう。

2月8日夕食のメニュー (1. 2. 3. はチョイス、*印はシェフのお薦め)
●DINNER

<前菜>
1.甘海老のタルタル仕立て*
2.温製エスカルゴのブールギニヨン
3.鴨のムース ストロベリーの香り、メルバトース添え
<スープ>
1.ビーフコンソメ、タピオカ*
2.クリーミーフィッシュスープ
3.冷製ビーツルーツスープ
<魚料理> すずき魚のパイ包み焼き*
<お口直し> グレープフルーツのシャーベット*

<メインコース>
1.和牛フィレ肉のポアレ フォアグラ添え*
2.鶉の詰め物クレビネット ボアブラードソース
3.仔兎の蒸し焼き法蓮草詰め
<サラダ> 季節の野菜盛り合わせサラダ*
<デザート>
1.オレンジクリームパフェ*
2.ピーチグラニティー
3.バナナプディング
<お飲み物> ひきたてコーヒー 又は 各種紅茶
<プティフール> フランス風小菓子

上記の他に、[少し体重が気になる方へ] [ヴェジタリアンの為のメニュー]
[本日のお薦めワイン] も用意されています。
又、和食の日の例として2月1日和夕食の献立
一、先付け 帆立マヨネーズ和え 長芋梅肉掛け
一、お造り 中トロ 牡丹海老お造り
一、焼き物 いとよりのレモン焼き
一、揚げ物 海老真丈湯葉巻き揚げ
一、鍋 物 鴨鍋
一、ご 飯 鯛飯 
一、吸い物 結び湯葉
一、香の物 香の物盛り合わせ
一、デザート

その他に時々、中華料理のコースや、(そのときはレストランのインテリアを中華風に装飾して雰囲気づくりをする。)また、屋外のデッキで民族舞踊等のショウを見ながらのバーベキューディナーの日もある。というように、二度と同じメニューを出さぬような工夫を凝らしているのです。感心したのは、和食のデザートは、凝った和菓子で、国内で作ったものを冷凍にして積み込んでいるのかと思ったら、なんと専門の職人さんが乗船して作っているのだとか。
その和菓子には風雅な名前がついているのでフィリピン人のウエイターに「今日の菓子の名前は?」
と聞くと「キョオノオミヤ〜ビー」などと答えるのを、え?ああそうか「京の雅(みやび)」だと、判別したりするのも座興でした。

■飛鳥の食事‥長い船旅、毎日海と空しか見えない日々に、楽しみの一つは食事です。原則として、船上での飲食は基本料金に含まれていて無料です(寿司屋、アルコール飲料を 除く)。食事は早朝6時から、深夜11時半まで用意されています。食事の場所は、主として、5デッキの主食堂「フォーシーズン ダイニングルーム」で朝食、昼食、夕食。8デッキの軽食堂「リド・カフェ」でモーニングコーヒー、朝食、昼食、夜食。10デッキの展望ラウンジ「ビスタ・ラウンジ」ティータイム (午前、午後)となります。 勿論、ルームサービスも可能です。

■モーニングコーヒー‥8デッキで6:00〜10:00
■朝食‥和朝食の定食(希望により朝粥定食でも可)
5デッキで 7:30〜9:00
洋食ビュッフェ 豊富なメニュー
8デッキで 7:30〜9:30
天気のよいときは屋外の席も快適。果物がフレッシュで人気、5デッキで和定食を食べた人も果物だけ食べに上がってくるようになった。
■昼食‥日替わりで、洋食ビュッフェ、麺類、ちらしずし、うなぎ、等
5・8デッキで 11:30〜13:30
■夕食‥前記の如く、洋食フルコース、和食フルコース、
稀に中華コースを、船客二部制
5デッキ 第1部 17:15〜18:45
第2部 19:15〜20:45

■ティータイム‥10デッキ ビスタラウンジ
(最先端にあり,270度の展望、生演奏つき)
10:00〜12:00/14:00〜16:00(菓子つき)
■レイトナイトスナック(夜食)‥お茶漬け、麺類、
中華点心等日替わり
8デッキで 22:00〜23:00
■誕生会‥.航海中に誕生日を迎えた船客に船長名でグリーティングカードが届き、夕食時にワイン一本がプレゼントされ、バンドが席まで来て、♪ハッピバースデイツーユー♪を演奏してくれます。
その客は、友達になった仲間を同じテーブルに招待します。……と言っても、費用は殆ど掛からない。
なぜなら、食費は皆さんご自分の分は払込済みなのですから。