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ふるさとの銘菓

    ふるさとの銘菓

    全国の郷土のお菓子を紹介。実際に食べての味わいや食感、歴史や開発秘話も。
    ※2019年10月の消費税法改正法等により、料金が変更になっている場合ございますので、店舗に確認の上、ご利用ください。

    第87回 十万石まんじゅう(埼玉県行田市)

    2023/10/28
    十万石ふくさや 
    ご注文・問い合わせ 
    TEL0120-07-1059
    埼玉県行田市長野2-27-28
    営業時間/9時~17時 
    定休日/月曜 
    十万石まんじゅう 5個入り 745円

     手のひらに収まる俵形の饅頭を一口頬張ると、きめ細やかな皮とこし餡が渾然一体となって口の中ですうっと溶けていく。十万石まんじゅうは、旧忍藩十万石の地・埼玉県行田で戦後間もなく誕生した。統制されていた砂糖が解禁となり、敗戦から立ち上がるため先代が心を込めて作ったそうだ。
     驚くほどなめらかな口当たりの秘密を店主の横田さんに聞くと「きめ細やかな皮の原料は米粉と山芋です。米粉はひきたての新潟産コシヒカリを使う分だけ送ってもらいます。山芋は最高級と言われるつくね芋を使用し、毎朝すりおろしています」。餡は北海道十勝産の大粒揃いの小豆に純度の高いざらめ糖を使用。妥協のない素材選びと製法によって生み出されている。
     パッケージに描かれた伸びやかな画は、世界的な板画家、棟方志功によるもの。無名だった棟方は十万石まんじゅうのあまりのおいしさに感激し、直ちに絵筆を取ったという。己の技を貫き通して生み出された十万石まんじゅうは、現在も多くのファンを魅了している。