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ふるさとの銘菓

    ふるさとの銘菓

    全国の郷土のお菓子を紹介。実際に食べての味わいや食感、歴史や開発秘話も。

    第52回 亀の甲せんべい(山口県下関市)

    2018/05/26
    江戸金
    ご注文・問い合わせ 
    0120-23-0391
    山口県下関市卸新町7-3
    営業時間/8時30分~17時30分 
    定休日/日曜
    亀の甲せんべい 5枚袋入(1枚×5袋)432円 缶・8枚入(2枚×4袋) 756円

    〝亀は万年〟の縁起と下関の氏神である亀山八幡宮に因んだ煎餅。

     文久2(1862)年創業。江戸の麹町で生まれ長崎でオランダなどの菓子作りを学んだ増田多左衛門が、帰る途中、兄がいた長州藩に立ち寄り、固屋の浜(現・西入江町)で焼いたのが発祥とされる。幼名が金次郎で「江戸の金さん」と親しまれていたため、屋号を江戸金にした。

     精白糖、鶏卵、小麦粉、白ごま、ケシの実を合わせた生地を定温で熟成させ、亀甲模様の型で焼き上げる。反りのある形で、油は使わないのに艶があるのが特徴。秘密は焼き型に工夫を施す〝つや振り〟という独自の工程にあるとか。焼きムラが出ないよう微細な温度調整も重要だ。パリッとした歯ごたえと口のなかでトロリと溶けるような味わい。ほどよい甘さで飽きがこない。創業以来配合を変えていないという。「いろいろな食べ物が溢れている時代だからこそ、おやつで豊かな心を伝えたい」と五代目の三野社長。利休鼠色の缶入りはレトロな雰囲気でファンが多い。