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ふるさとの銘菓

    ふるさとの銘菓

    全国の郷土のお菓子を紹介。実際に食べての味わいや食感、歴史や開発秘話も。
    ※2019年10月の消費税法改正法等により、料金が変更になっている場合ございますので、店舗に確認の上、ご利用ください。

    第83回 求肥昆布(福井県敦賀市)

    2022/09/14
    紅屋 
    ご注文・問い合わせ 
    TEL0770-22-0361
    福井県敦賀市相生町6-11
    営業時間/10時~17時 
    定休日/不定休
    求肥昆布 2枚×12個入り 2,808円

     江戸時代から北海道産昆布の集散地として栄えた敦賀市。その昆布を粉末にして求肥に練り込んだ餅菓子だ。寛政5(1793)年に昆布問屋として創業した紅屋の4代目が昆布を蒸して粘りを取り、白砂糖をまぶして作ったのが始まり。その後、代々研究と改良を重ね、現在の形となった。
     原材料は昆布、餅粉、砂糖といたってシンプル。北海道の希少な天然昆布は大きな釜で焼いてから粉砕し、風味豊かな昆布粉に。求肥には新潟産の餅米と最高級の砂糖を使う。ほとんどが手作業だ。時候に合わせて火加減や練り方を調整するなど、微妙なタイミングが味を左右するため、長年培った経験と勘が頼りという。
     深い緑色の求肥を口に含むと、ほどよい弾力で歯切れがいい。ほんのりした甘みのあとに昆布の香りとわずかな塩味が広がり、後味はさっぱりしている。硬くなったら炙るのも美味。茶席の菓子としても人気とか。包装紙には郷土の風景版画「敦賀八景」が描かれている。歴史と風土に育まれた一品である。