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ふるさとの銘菓

    ふるさとの銘菓

    全国の郷土のお菓子を紹介。実際に食べての味わいや食感、歴史や開発秘話も。

    第62回 九重(宮城県仙台市)

    2019/07/27

     

    九重本舗 玉澤 
    ご注文・問い合わせ 
    TEL022-246-3211
    宮城県仙台市太白区郡山4-2-1 
    営業時間/9時~17時 
    定休日/日曜
    九重 15g 10本詰 1,620円

      カラフルで細かいあられのような粒がかわいらしい。器に入れ、お湯や冷水を注ぐと、次々に粒が浮かび上がってくる。浮き終わってから飲む独特の菓子。おしゃれなビジュアルから最近の商品かと思いきや、創製は明治34(1901)年。明治天皇の行幸時に献上したところ称賛され、お供の東久世道禧が万葉の古歌にちなんで命名したという。
     もち米と砂糖で作られ、柚子、ぶどう、挽き茶の3種類がある。次第に溶けていく色の変化も見逃せない。例えばぶどう。芳醇な香りとともに染まっていく鮮やかな紫色が美しい。口に含めば甘美な味わいに心も和む。夏はサイダーや炭酸水で爽やかに。アルコールやミルクなどと合わせたり、アイスクリームやヨーグルトの上に粒をトッピングしたりと、さまざまにアレンジできるのも楽しい。
     創業は1675年。屋号の由来にもなった歴史ある九重だが、近年はSNSなどの普及で若い女性にも人気とか。老舗が守る伝統の味は新たな魅力に満ちている。