先の予測が難しいこれからの時代を生きていく今の子どもたちに、私立中高一貫校ではどんな教育が行われているのかを取材。今春、「共学2期生」たちが卒業を迎えた桐蔭学園中等教育学校。その一貫校ならではの取り組みをコラム連載で紹介する。
生徒が自ら考え体験する里山プロジェクト
- 2026年4月、横浜市内にある桐蔭学園中等教育学校で「里山プロジェクト」が始動した。これは、敷地内の森林を舞台に、生徒が自ら考え、体験しながら進めていくプロジェクトだ。
このプロジェクトについて、担当する橋本教頭は「今年、学校全体でAI教育が始まりました。テクノロジーを生かした学習は、変わりゆく時代を生きる生徒にとって当然必要です。しかし、生成AIに代表される先進的な学びが必須である一方、『地に足がついた身体性を伴うリアルな経験』はより一層重要になります。それが、学園の自然豊かなキャンパスを活用した『里山プロジェクト』です」と話す。
学校では4月から6月にかけて、次のような活動が行われた。
●タケノコ掘り(地域住民も含め300人以上参加)
⇒毎年4月に実施、収穫したタケノコは自宅に持ち帰って家族と料理を楽しむ。
●伐採した竹の活用(50人以上参加)
⇒管理のために伐採した竹の活用方法を生徒たちが考案。竹を焼いて「竹炭」を作るイベントを実施。
●山の中でのシイタケ栽培(30人以上参加)
⇒生徒の希望で「シイタケを作りたい!」。早速シイタケの原木を購入して、竹林内に設置。
橋本教頭は「この里山プロジェクトがどのような方向に向かっていくか、私もわかりません。それは生徒たちの豊かな創造力に委ねたい。2027年に横浜市で開催されるGREEN EXPO(国際園芸博覧会)では、すでにブースを確保しています。どのような発表になるのか、今から楽しみです。彼らの独創性と自主性が、このプロジェクトの未来を作ってくれると信じています」と目を輝かせた。
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