第97回 丸缶羊羹(北海道江差町)
2025/10/25五勝手屋本舗
ご注文・問い合わせ
TEL 0139-52-0022
北海道檜山郡江差町本町38
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北海道で最も早く開港した道南の港町、江差町。江戸から明治にかけて、日本海を舞台に活躍した北前船によって繁栄を極めた町である。豆の栽培に成功した五花手地区で、その豆を使って菓子作りを始めたのが五勝手屋のはじまり。明治3年の創業から6代目の現在に至るまで、店の看板商品は羊羹だ。使う豆は道産の金時豆。小豆に比べてクセがなく、砂糖や寒天など合わせる素材を活かせるのが特徴だ。羊羹は豆を煮てアクを取り、水にさらして絞り、砂糖と寒天を加えて煮る。すべての工程において熟練の職人が目で仕上がりを見極めることによって、なめらかな舌触りとやさしい甘みの羊羹が出来上がる。
パッケージは箱入りの「流し羊羹」と「丸缶羊羹」の2種類。一口サイズに切って食べられる丸缶は、昭和13年に登場したもので、一世を風靡したスタイルだ。近年は最中の皮をセットにした「ご勝手に」も登場し、好評を博している。時代とともに工夫を凝らしながら、伝統の味は続いていく。
