連載メニュー

藤田優一君の街角ワンショット

    vol.18 夢とパワーを運ぶ 「デゴイチ」

    2013/04/01
    • matikado_18
      昭和15年生まれで、30年間走り続けた蒸気機関車デゴイチくん。

     桜のシーズンの4月。自分の誕生月が4月なので、春は特に好きな月。日差しも暖かくなって外出したくなったり、また、新入学や入社のシーズンでもあり、新しい出会いの季節、そして新しい扉を開けて先へ進むというイメージがありますね。そんな、前へ進みたくなる今月は、乗り物の話題をお届け。


      場所は、桜でも有名な川崎市多摩区の生田緑地。去年の6月号でも生田緑地の枡形山の話題をご紹介しましたが、今回は緑地内に展示保存されている蒸気機関車について。
    生田緑地内のプラネタリウムでお馴染みの「かわさき宙と緑の科学館」の前には、D51型の蒸気機関車、通称「デゴイチ」があるのをご存じでしょうか?乗り物好きにはたまらない蒸気機関車。残念ながら、ワタクシは蒸気機関車には乗ったことがないんですが、でもここに来れば、その蒸気機関車を間近で見ることができ、乗った気分にもちょっとなれるんです。


      生田緑地に展示保存されている蒸気機関車は、昭和15年に日本車輌製造株式会社で造られたもので、おもに北陸線や山陽線、そして山手線などで貨物輸送に活躍していたそうです。全長は19・5mで、高さは3・98m、最大馬力は1200馬力という圧倒的な存在感で、30年にわたり活躍して走っていたんですが、昭和45年の11月に廃車。その翌年に生田緑地に展示保存されることとなり、運ばれてきたんだそうです。


     ちなみにそのまま持ってくることは不可能だったそうで、一度解体されて再度ここで組み立てて据え付けられたということで、その時に使った車両は、なんと30トン積みトレーラー3台に、8トン積みトラック4台!と、解体してもその大きさというか、パワーを感じます。今でこそ走ることはなくなりましたが、生田緑地に遊びに来る方々に変わらず夢とパワーを運び続けている存在。


     新生活もいよいよスタート、この「デゴイチ」のようにパワフルに未来に向かって走っていきたいものですね。

    文・写真 街角レポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪