連載メニュー

藤田優一君の街角ワンショット

    vol.69 昔はトンネルがあった!「柿生」の新しい魅力発見

    2020/01/10

    • 切り通しの両側の壁の高さは、かつてのトンネルの面影かも。

     まだ「令和」の年号に慣れていませんが、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、東京を中心に日本が大きく盛り上がるのでは、と今からワクワクしています。ワタクシ自身もこれからますます街角から盛り上げていきたいな~と思っています!
     今回は「柿生」駅(麻生区)周辺からの話題をお届けします。「柿生」という名は、柿の生産が盛んだったことから名付けられたそう(町名で柿生はありませんが)。ですから街中でも柿をモチーフにした看板のお店があったり、柿を使ったお菓子を作っている和菓子屋さんがあったり、秋には地元発祥の禅寺丸柿を販売していたりと、柿を身近に感じられる街でもあるのです。しかし今回はその柿ではなく、切り通しと森についての話題です。
     柿生駅から柿生中学校前のバス通りは実はその昔、ココがトンネルだったというのをご存知でしょうか?昭和26年(1951年)に川崎市エリアとして初めてトンネルが開通し、「柿生トンネル」という名前が付けられました。それによって真福寺方面や付近の人々が柿生駅に出るのが便利になったんだそうです。しかし昭和53年(1978年)にトンネルは壊され、現在の切り通しになったのだとか。写真でみても、この場所にトンネルがあったなんてちょっと信じられないですね。今でも残る切り通しの両側の壁の高さは、その名残りなのかも。
     実は、そのトンネル跡の脇から階段が伸びていて、小高い山の散策を楽しむことができるんです。その名も「おっ越し山ふれあいの森」。バス通りから浄慶寺の境内にある遊歩道を抜け、麻生団地の方まで歩く事ができる散策路で、少し高い所から柿生の街を見渡したり、切り通しを上から見たりすることができます。まだ山だった頃は、「おっ越し山」を越えて駅方面へ、またその反対へと人々は向かって行ったのでしょうね。お天気がよければ冬場でも散策が楽しめる道なので、トンネル跡の切り通しはもちろん、脇に逸れて山道を散策し、「柿生」の魅力を見つけてみるのもいいかもしれませんね。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪