連載メニュー

藤田優一君の街角ワンショット

    vol.32 電車好きもワクワク  江戸の用水路

    2014/06/01
    • matikado_32
      江戸時代を偲ばせる用水路の上を電車が走る(写真は4月撮影)。

      ジューンブライドの6月。夏前の梅雨の季節がやってきます。外回りとしてはちょっぴり憂うつなシーズンでもありますが、梅雨があってこその眩しい夏!なので、ジメジメは気になるけれど、雨だからこそアジサイを見に出掛けたり、可愛らしい傘を差して歩いたりと、心はカラリといきたいものです。

      さて、雨の日が多くなりますが、しっかり雨対策をして、こんな場所へお出掛けはいかが?という話題を。それはニヶ領用水路。この用水路はその昔、稲毛領と川崎領の二ヶ領の農地に水を引くために、江戸時代の初めに建設されたもの。お代官様の小泉次大夫(こいずみじだゆう)さんが難工事の末、慶長16年(161
    1年)に完成させたんだそうです。ちなみに工期は14年という大事業!でも、そのおかげで、二ヶ領はお米がたくさんとれるようになり、また、人々は用水路で野菜を洗ったりと、生活用水としてなくてはならない水になったんです。

      その二ヶ領用水路は現在も涸れることなく、市内を縦断するようにたくさんの水が流れています。昔は生活に密着した用水路で、現在は市民の憩いのスポット。特に多摩区宿河原周辺は、両岸を約2㎞にわたって桜並木が続くオススメポイント。中でも宿河原から多摩川(上流)へ向かって歩いたJR南武線の高架橋の場所は、電車好きにはワクワクする場所なんですよ。なぜか?それは高架橋の下をくぐることができるから。用水路なので幅も狭く高さもないんですが、通行OK!ちなみに、170㎝のワタクシもかがんで歩かなくてはいけないぐらいなんです。電車が走っている時に下を歩くのはちょっと怖いかもしれませんが、用水路から間近でJR南武線を見られるのが、良いんですよ。 

     雨の中、用水路沿いを傘を差して歩きつつ、高架橋の手前に来たら、ちょっとたたんで低い高架をくぐってみてください。ちょっぴりワクワク感を味わえるはずです。

    撮影・文 街角レポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪