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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.37 工業の街を誇る  巨大歯車!

    2014/11/10
    • matikado_37
      富士見公園の入り口にオブジェのように横たわる、本物の巨大歯車。

      ゆっくりと秋が深まりをみせる11月。神奈川などはこれから紅葉も始まって、ピークは毎年12月上旬ぐらい。それが終わると冬が始まって、そして2014年もゴールが見えてくる…。そんなふうに振り返ると、今年もあと少しなんだなぁと、ちょっぴり寂しい気持ちにもなりますね。って、冒頭からちょっとしんみり感!?いけない、いけない!!深まる秋を楽しんでいかないと!
     ということで、今月は新百合ヶ丘エリアからちょっと足を延ばして、同じ川崎市内でも川崎区の話題をお届け。川崎駅から一直線に延びる市役所通りを歩き、富士見公園へ。第一京浜を越えて歩くと富士見公園があります。ここは道の両側が公園になっていて、そこには川崎球場やテニスコート、プールなど、さらには川崎競輪場や川崎競馬場もある勝負師たちが集まる場所でもあるんです。
     そんな公園の入り口に、オススメのモニュメントが。それは巨大な二つの歯車!その名も、「プラネタリー熱間圧延機フィードロール減速機用歯車」って、どこで切って読んだらよいのやら(笑)。ネーミングもインパクトがありますが、その大きさにもビックリ。大きいほうの歯車は、高さが3m!小さいほうは厚さが1m50㎝!でも、これって何に使っていたものなのか?

     実は、厚さ150㎜のステンレス鋼板を一度の圧延で薄く2.3㎜に伸ばす機械、フィードロールの鋼板を圧延機の入り口の所で維持し、一定量送り込む役割を担っている部分で、その減速用に使われた歯車がコレなんだそうです。って書いても、ちょっと難しいですよね。でも、川崎の工業地帯が誇る!日本の産業を支えてきた歴史的価値のあるものっていうのは、誰が見ても分かるはず。
     深まる秋、黄葉したイチョウの葉も彩りを添えるモニュメントを見に、お出掛けになってみてはいかがですか?

    撮影・文 街角レポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪