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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.83 桜と新緑の名所に伝わる「白蛇伝説」を訪ねて

    2022/05/10
      • 取材当時は、桜とともに少し芽吹きはじめた新緑が楽しめました!

     すっかり初夏になりましたね。若葉が眩しい季節、天気が良ければ散歩にも行きたくなりませんか?引き続き新型コロナウイルスには注意しつつ、1人や少人数でゆっくりお散歩するのも良いですね。
     そんな時にオススメしたいのが今回の話題!麻生区下麻生にある籠口ノ池(ろぐちのいけ)公園です。小田急線の柿生駅南口から歩いて25分ほどにある公園。
     以前の街角ワンショットvol.69でもご紹介した、柿生トンネル「おっ越し山ふれあいの森」前のバス通りを真福寺のT字路まで来てそこを右折。さらに新大谷の交差点へ。そこから緩やかな坂道の住宅地を進むと籠口ノ池公園はあります。
     駅からも離れた閑静な住宅地にある籠口ノ池公園。池は元々、下麻生村の田んぼの灌漑用水だったもので現在は調整池になっています。実はこの公園、隠れた麻生区内の桜の名所でもあるんですよ~!桜の名所は麻生川だけじゃないっ!
     池を囲むようにソメイヨシノが植えられていて、桜のシーズンはお花見スポットとしてもオススメ!今の時期は新緑が楽しめます。池は安全のためフェンスに囲まれているので、そばまでは行けませんが、園内には東屋があって休憩ができたり、池より一段高い部分は広場になっていたり、木々に囲まれながらゆっくりできる公園になっていますよ。柿生駅から30分弱とちょっとしたお散歩にも良い距離ですよね。
     そんな籠口ノ池公園には「白蛇伝説」というのもあるんです!それは…その昔、二代将軍 徳川秀忠の正室、お江与(お江)が亡くなった後に白蛇に化身して、闇夜にココまで水を飲みに来たという伝説なんですが、実はこの辺り(王禅寺あたり)は、江戸時代お江与の化粧料地だったそうなんです。この場所がお江与と関係がある土地だったとは…。
     籠口ノ池公園のソメイヨシノがその頃からあったわけではないと思いますが、緑豊かで良い場所だったことは変わってないのかもしれませんね。そんな歴史にも思い馳せつつ。新緑を楽しんでみてはいかがですか?

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪