連載メニュー

藤田優一君の街角ワンショット

    vol.86 多摩川に架かる重要な交通路「ガス橋」

    2023/02/24
      • 橋の下部には、2本の巨大なガス管が通っています。

     2023年最初のミスモアネックス!ちょっと遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします!卯年の今年はぴょーん!と飛び跳ねる感じでステップアップ!していきたいですね。さて、この原稿を書いてる時は最強寒波の真っただ中なんですが、本号が出る頃には寒さも和らいでいるはず。
     そんな今回の話題は、多摩川に架かる橋の話。川崎市中原区と東京都大田区を繋ぐ歴史ある「ガス橋」をピックアップ!
     ガス橋。インパクトのあるネーミングですが、元々はその名の通り、ガスを供給するために架けられた橋。1929(昭和4)年に、神奈川県内の工場で作られた東京ガスのガスを都内に送るために架けられたものだそうです。東京ガスなのに神奈川で作って東京に送っていたんですね。知らなかった。
     当初はガス専用でしたが、多摩川両岸の地域住民から「人も渡れるようにしてほしい」と要望が上がり、1931(昭和6)年に幅1mほどの人道橋も付けられ、人々の往来が可能に。ちなみにそれまでは、多摩川を渡るのは船が中心だったそうで、この橋が出来てかなり川を渡るのが楽になったんでしょうね。
     しかし便利になったことによって、ある問題が起こるようになったんです。それは橋を渡る時、幅が狭いので人と人がぶつかったり、リヤカーや自転車で進入し、橋の中央でどっちが道を譲るか~で争いが多発したりするようになったこと。おかげでついた別名が「けんか橋」!!
     まあ、せっかく橋の真ん中まで来たのに戻るのはイヤですもんね~。なんでも近くの店主が仲裁に入ることも多々あったんだとか。ご苦労様です。
     そして、時代が進むにつれ車が増え始め、多摩川沿いには大きな工場も建設。交通需要が増してきたので、1960(昭和35)年に現在のガス橋へ架け替えられました。今は幅12m、長さ388mとなり、人も車も安全に通行できるように。橋の下にはガス管が通って、エネルギー供給も支える橋として活躍しています。もちろん今はケンカなどありませんよ。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪