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藤田優一君の街角ワンショット

    vol.94 川崎市に伝わる白い大蛇の伝説

    2025/02/19


      • 白い大蛇がすみついているとされる大イチョウと祠。

     ミスモアネックス春号!と言いつつも原稿を書いている今は1月。春号を書きつつ、どんな春から初夏になっているのか今から楽しみです!だって今日寒いんだもん(笑)。
     さて、今回は2025年の干支、ヘビ(巳)の話題についてお届け。ワタクシも知らなかった川崎市中原区の白い大蛇の伝説について!中原区井田には毘沙門天の大イチョウがあり、そこには昔から白い大蛇がすみついているというもの。
     白ヘビは昔から縁起がよいとされ、金運に恵まれるとか、弁財天の使いとして富をもたらしてくれるとかで信仰を集めていますが、そんな白ヘビ伝説が中原区にある!?その伝説を追ってみよう!ということで行ってきましたよ。
     場所はモトスミ・ブレーメン通り商店街を抜けた中原区井田エリアの矢上川沿いの近く。川沿いから住宅街に入り、民家の脇の細い坂道を上った井田長瀬緑地がそう。細い坂を少し進むとパッと開けて、目の前には大イチョウとその横に小さな祠が。周りはU字型に大イチョウを囲むように崖になっており、木々に覆われています。ワタクシが訪れたのは黄葉した葉が散った後。一面イチョウの葉で覆われ黄色の絨毯になっていて、そこに小さな祠がポツンとあり、なんとも言えない幻想的な空間になっていました。
     その祠は毘沙門天が祀られており、その主が白い大蛇で隣りの大イチョウにすみついているという伝説。詳しい樹齢は分かりませんが、イチョウはとても大きく100年単位で生きてきたものでは?
     そもそもこの大蛇の伝説には、その昔、大暴風で多摩川が氾濫し周辺の村が危険に陥ったとき、その白い大蛇が洪水の中を泳ぎ回り、氾濫を防いだという言い伝えがあるんだそう。なので地元の人は祠も大イチョウも大切にしているんだとか。白い大蛇…金運だけでなく村の窮地を救ってもいた!?
     それにしても大イチョウのサイズから考えると、さぞかしヘビも大きかったのかも!?まさにこれは「へービ(蛇)ックリ!」な伝説ですね。

    文・写真 街角リポーター 藤田優一
    1年365日行脚(あんぎゃ)している、はぁ〜いフジタでェ〜す!!地元神奈川のことならなんでもお任せ!明るく元気なのが一番の取り柄です。街で見かけたら是非声をかけてくださいね〜♪